「喜んでほしい」という気持ちが込もった、 愛のあるおやつ「いももち」

2020年9月16日 その他
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ウシノヒロバ(※)のある、千葉市いずみ地区の郷土料理「いももち」。初めてなのに、どこかなつかしさを感じる郷土おやつを、ちょっとだけ新しくしました!

※ウシノヒロバは、成田ゆめ牧場を運営する秋葉牧場とクリエイティブカンパニー Chicabi(チカビ)の共同ベンチャーによって運営。今回、Chicabi(チカビ)はウシノヒロバに関するクリエイティブの制作から、いずみ地区周辺の地域資源を活かした観光コンテンツづくりを担当している。

🐄 それは、芋なのか?餅なのか?

「いももち」は、古くからのサトイモとお米の産地と呼ばれた、いずみ地区に伝わる郷土料理です。正確な歴史はわかっていませんが、食糧難の際に、お米にサトイモを混ぜて家族で食べていたことから生まれたと言われています。

餅ほど弾力はないし、芋ほどホクホクもしていない素朴でやさしいシンプルな味は、どこか懐かしく。勝手ながら、頭に手ぬぐいを巻いてエプロン姿でおかってに立つ、おばあちゃんの姿が目に浮かびます。

🐄  地域で大事にされてきた“料理”とその“想い”に目を向けてもらう為、デザイン会社の僕らが出来ること。

食べるものが豊かに揃う、この時代。いももちより手軽で美味しいものを探せば、いくらでもあるのかもしれません。しかし、この町では、この料理をいまでも大切にしている人たちがいます。

そんな、いずみ地区の人たちが積み重ねてきた“郷土料理”とその“想い”を大切にしながら、都市部で暮らす私たちがそこにちょっとだけ味付けをして、ちょっとだけいまの世代、いまの時代にチューニングすることで、この土地が大切にしてきたものに、目を向けてもらおう。

そんなことが出来たらと思い、今回デザイン会社でもある私たちの視点を添え、「いももち」を販売することにしました。

🐄 「喜んでほしい」という気持ちが込もった、愛のあるおやつ。

郷土料理としてのいももちから逸脱せず、素朴さを残しつつ現代でも愛されるものを目指して、最初にぼくらが考えたことは、”やらない”こと。

「本来のいももちと距離があり過ぎるようなこと」「いももちで遊んでいるように見えること」

これまでを否定するようなことを避けて、地域の人と初めて食べる人の両方に受け入れられる味と提供の仕方を模索してきました。現在では、七五三のときや、一家が揃うタイミングでつくられるなど、いずみ地区のお母さんが子どもに「喜んでほしい」と思いを込めてつくる、手間ひまかけたおやつ。そんないずみで大切にされてきた想い、あたたかさ、こころに触れられる、いももちをウシノヒロバでも大切にしていきます。

🐄  クリエイティブカンパニー「Chicabi(チカビ)」と東銀座のビストロ「グラマシーテーブル」のコラボで生まれた、7種類の味のいももち

レシピの監修は東銀座にあるビストロ「グラマシーテーブル(※)」さんにお願いし、元からあるいももちの味をベースに、それぞれ個性が際立つ7種類の味に決定。

左から、チーズ、とろろ昆布、黒ごま、白ごま、柚子胡椒、泡醤油、三つ葉餡子。

平べったい団子のような形状は、元のいももちから変えず、それを串に刺して、1人で食べても仲間と食べても食べやすく。おつまみにも、デザートにもなる、小腹を満たすライトミール的な位置づけは、キャンプ場で食べるハンディーフードには、もってこいの一品です。素朴さを残しつつ現代でも愛される、子供から大人まで幅広い世代で楽しめる味を用意しました!

※銀座5丁目の袋小路に潜む、隠れた人気店。ニューヨークの星付きフレンチやビストロで修行を積んだオーナーソムリエの神谷さんとシェフの只野さんが2人で切り盛りするアットホームなビストロ。

🐄  ウシノヒロバでの販売は、11月のとみだマルシェからスタート!

気になる「いももち」のお披露目は、11月中に開催される、とみだマルシェから販売スタートです。いずみ地区に伝わる、愛のあるおやつ。是非ウシノヒロバで堪能してくださいね!

企画:株式会社チカビ
producer:Tetsutaro Kawakami(Chicabi)
design:Yukari Ota(Chicabi)
concept making:Fumiya Yamamoto(Chicabi)
copy writing:So Kawakata
project manager:Shohey Katayama
レシピ監修:グラマシーテーブル (GRAMERCY TABLE)